北海道の秋がいままさに進行中です。
秋はとっても美しい季節であるとともに
なぜか気持ちが焦る季節でもあります。
初雪が降ってしまえば、少し落ち着いて
どっかり腰を落ち着かせることもできるのですが。
冬が来たら、ゆっくり本を読みたい。
今はちょこちょこっと星野道夫さんの本をつまみ読んでいます。
以下、「悠久の時を旅する」より抜粋です。
「雪に閉じ込められた暮らしはどうだろう。
太陽が沈まないアラスカの夏、人々はずっと
忙しく働き続けてきた。夜のない暮らしはすばらしかったけれど
夏の終わりには、人々はもう長い一日に疲れている。
夜の暗さが無性に恋しいのだ。
季節が秋から冬に移ってゆくにつれ、
自然は人々の暮らしにブレーキをかけてゆく。
まるで私たちの気持ちをわかってくれていたように。
その不思議な心地良さは、子どもの頃、
雨の日に家の中で過ごすうれしさに似ている。
雪に閉じ込められる日々は、人々の心に
ある静けさを取り戻させるのだろう。」
星野道夫さんの文章も読む人の心に
ある静けさを取り戻させてくれる。