8月1日 読本、覚書。
〔「見るまえに跳べ」というアジテーションは、跳ぶまえに見ることもできる人間の言い方だ。
「見るまえに跳ぶ」ことだけを強いられてあることの無念。
しかも見るまえに跳んでしまったN.N の投企の挫折を、われわれのうちのだれにも哂うことはできない。
およそ〈怒りの陥穽〉は、〈怒らないことの陥穽〉の裏に他ならず、当の怒らない人びとの無関心さこそがたくさんのN.Nたちを、絶望的な孤独のうちにそこに追いこんでしまうものだから。〕
-見田宗介「見田宗介著作集~まなざしの地獄」より抜粋
N.Nとは永山則夫のこと。
友人に薦められてよんでいます。
函館では今日から港祭りがはじまっております。
家から近距離で花火がぶち上がっております。
故鈴木清純が「花火はわざわざ見に行くもんじゃあなくて、土手っぱらを歩いてたら対岸でポーンと上がるのが見えるのがいい」と言ってました。
とにかく、浮かれて半袖で見てると風邪引きそうな函館の夏祭りの始まりです。