薪飢饉にて。



初の薪ストーブでの冬越えに、薪の必要量が分からず、薪飢饉におちいってしまいました。
しかし!panの森・Hさん、中浜造園さんのご好意で何とか危機を乗り越えられました。
本当にありがとうございました!!

諸々


ハードで食べ応えのあるtomboloのパンたちの中にあって
ひときわやわらかそうで女性的なバナナケーキ。
しっとりと焼き上げています。
クルミとレーズンをひっそりと入れています。
完熟バナナを使っているので何とも言えない香りが良いです。


このブログでも何度か登場する無農薬野菜のH氏から頂いたバジルを水に挿していたら根っこが生えてきたので記しておきます。

郵便屋さん


今日は工芸舎さんでのマルシェでした。
天気も何とかもってくれて、おいしい野菜やドレッシングも買えてとても有意義な日でした
。明日は有機野菜を作っておられるH氏のラズベリーを使ってサンドウィッチか何かやってみようと思います。

最近うちのお店に配達に来る郵便屋さんがパンを買っていきます。
郵便屋とパン屋、なんかいいですね。
いろいろと不祥事や配達遅れなど問題視されることの多い昨今の郵便局ですが、
現場をかけずり周っている配達員は真っ黒に日焼けして、
笑顔でパンをかじってます。

マルシェ

今日は気まぐれで全粒粉50%配合のコンプレ50カンパーニュのでっかいのを作ってみましたところ、
指で「これぐらい(2cm)下さい」とか言って買っていかれる方が何人かいて、
「なんかいいなー」と思いました。
量り売りの最大の魅力はこのやりとりにあるのかもしれません。
「1cmくらいの一枚でもいいんですか?」「いいですよ~」
このやりとりがなんとも和やかでいいムードなんです(笑)
話しは変わって、今週末の土曜日(24日)に工芸舎さんで行われるマルシェに急遽参加させていただくことになりました。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
とってもおいしい無農薬野菜やお塩、
丹精こめて育てたお肉やチーズなど、
顔の見える生産者の方々が集まって行っている市場です。
tomboloも初めて参加させてもらうこととなりました。
どうぞ足をお運び下さい!天気がどうなるかな~。

pain de campagne


今日はおやつにカンパーニュの端っこにクリームチーズをぬり、
冷やしたグレープフルーツをはさんで食べてみましたが、
とても美味しかったです!
カンパーニュは和、洋、中、何でも合うすごいやつです。
夕飯には無農薬野菜を作っておられる方から頂いた
エンドウを軽くゆでてはさんで頂きました。
ご馳走様でした。
明日はそのカンパーニュを使ってサンドウィッチを
色々準備してみようと考えています。

7月8日


岡潔という人の「春宵十話」という著書の最初の方で
「成熟は早すぎるより遅すぎる方がよい」
というようなことが書かれていたと記憶しています。
それはきっとそうだろうな、と思ったので
記憶に残っているのだと思います。
数学者の岡潔という方が「情緒」について書かれた、
興味深い本でした。

子育てとパン作りは似ているところが多々ある気がします。
うちの娘も暑かったり寒かったりすると機嫌をそこねてしまいますし、酵母君もそうなのです。
なるべく気持ちのいい環境を作ってあげると自然と元気になるのです。
焦ってしまうとやはり良くない結果になることが多いようです。

噛み締めて夏2010


うちのパンはちょっとかたい。いわゆるハード系のパンなのですが、よ~く噛み締めていると麦の味が口の中に広がってくる。東京のパン屋で働いていた時、ほとんど毎日近所のおばあちゃんがかたいパンを買って行ってくれていたのですが、「かたいけど大丈夫なのかな」と思っていました。そのおばあちゃん曰くよく噛むとそれだけ寿命が延びる、のだそうです。僕もそんな気がします。

郡上八幡。

郡上八幡。いい響きです。
行ったことないけど、色々とすばらしい想像をしてしまう地名ってありませんか?
郡上八幡もその一つ。橋から子供たちが川に飛び込んだり、山でクワガタを採ったり。太古の日本が未だに残っているんじゃないか、という期待感を感じる地名です。

「tombolo」と言う店名は地形の名前です。
もともと島と陸だった土地が水や波によって運ばれた砂や小石の集まりで繋がった地形のことを陸繋砂州(りくけいさす)と呼び、それの横文字がトンボロというのです。不思議なことにこれはイタリア語もフランス語もスペイン語も英語も「tombolo」なんです。
なぜなんでしょう。
副次的な意味で「膨らむ」という意味もあるらしく、
「いい名前を付けれてよかったな~」という思いです。

毎日のこと。

毎日のことですが、朝一人で作業を開始する時は身が引き締まる思いです。
自然相手の酵母君(うちでは毎日繋いでる酵母を「酵母君」といつのまにか呼んでいる)はその日その日で異なる気温や湿度に敏感に反応するので僕もそれを肌で感じようと起き抜けから五感を働かせています。
「あ、水がぬるくなってきたな」。顔を洗ったりした時の何気ない感覚を大切にして作業と向き合います。

大量生産、大量消費という時代は徐々に変わってきているのかなと思う反面、未だに根強く残っているとも思います。
毎日、できるだけたくさんの人にパンを食べてもらいたいと思う反面、残ってしまわないことも大切にしたいのです。わざわざ遠くから買いに来てくださったのにパンがない、ということもしばしばで、難しいな~と思います。

一時の流行ではなく、うちで毎日かけ継ぎしている酵母のように日々誰かと誰か、パンと誰かが繋がり、広がって行くようなそんな土壌がここから生まれればいいなぁと思っています。