妹の誕生日にバースディパンを作ってみた。
クープを浅めに入れた名前入りのカンパーニュです。
見た目はちょっとパンに見えないけど、そこが面白い(笑)
しかも食べても美味しいのだからお得な気分になるはず・・・
喜んでもらえるといいのですが。
でっかい将棋の駒みたい。
しみじみ
作業台です。建築家の小澤さんに無理言ってナラの木にしてもらいました。普通パンの作業台といえばステンレスの麺台が一般的だと思うのですが、冬場などはキンキンに冷た~くなるのが気になっていました。生地を台に置いた時にキュッと寒く、ちじこまる印象があったので、きっと醗酵やパンの出来上がりにも影響するのじゃないかなと思っていたのでこの作業台はとても気に入ってます。
OLDパン。
天然酵母パンは不思議なことに翌日の方がしっとりして美味しかったりします。
(それはなぜかと言うと、酵母菌が生きているからだそうです。
おなかの中でも生きているのか、食べるとおなかの調子がいいとよく言われます。)
そして、常温でも湿度を保ってあげれば(ビニール袋などに入れて)、
一週間ほど楽しめます。条件がよければもっともつ事もあります。
なので、焼きたては焼きたての皮がカリッとおいしいのですが、
翌日は熟成された美味しさがあります。
そこで明日は定休日ですが、OLDパン(前日焼き)を少しだけ販売しています。
お昼頃から、全て2分の1カットで数量限定です。
美味しくてしかも割引価格なのでお得です。
カンパーニュはありませんが、定番の
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メランジェ
イチジクとくるみのパン
くるみパン
レーズンパン
はご用意しています。
是非、ご来店下さい。お電話でのお取り置きも可能です。
お気軽にお問い合わせ下さい。
TEL:0138-27-7780
大テーブル。
一度来店された方はご存知かと思いますが、
tomboloは陶器のギャラリーのstudio・ovalとパン工房が半々のお店です。
その真ん中には大テーブルが佇んでいます。
設計していただいた小澤建築研究所の小澤さんが設計・制作して下さいました。
本当に素敵なテーブルで、眺めるもよし・手触りもよし・まったりするもよしの
優秀なテーブルです。
「まったりするもよし」というのは、tomboloでは喫茶が出来ます。
メニューはコーヒーだけですが、コーヒーは京都の自家焙煎豆です。
今月はドミニカの深煎で程よい苦味が美味しいです。
コーヒーとバナナパイの相性は最高ですが、
焼きたてパンとコーヒーも堪りません。
ご希望であればパンのスライスも致しますので、
是非まったりしに来てください。
pain de campagne
今日はおやつにカンパーニュの端っこにクリームチーズをぬり、
冷やしたグレープフルーツをはさんで食べてみましたが、
とても美味しかったです!
カンパーニュは和、洋、中、何でも合うすごいやつです。
夕飯には無農薬野菜を作っておられる方から頂いた
エンドウを軽くゆでてはさんで頂きました。
ご馳走様でした。
明日はそのカンパーニュを使ってサンドウィッチを
色々準備してみようと考えています。
今週の週末企画
今週末は、先週に引き続き、
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季節のパイ・・・バナナパイ
をご用意しています。
季節のパン・・・ショコランジェ
は酵母君の量や仕込みの関係で、
今週はお休みにさせていただきます。
また来週にはご用意できると思いますので、ご期待ください。
その他に、カンパーニュで作ったサンドイッチをご用意しています。
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旬野菜とゴマ味噌ペーストのサンド
なすと焼きにんじんのマリネサンド
です。野菜の旨味がカンパーニュにしみこんでとても美味しいです。
ぜひお試しください。
ご来店お待ちしております。
7月8日
岡潔という人の「春宵十話」という著書の最初の方で
「成熟は早すぎるより遅すぎる方がよい」
というようなことが書かれていたと記憶しています。
それはきっとそうだろうな、と思ったので
記憶に残っているのだと思います。
数学者の岡潔という方が「情緒」について書かれた、
興味深い本でした。
子育てとパン作りは似ているところが多々ある気がします。
うちの娘も暑かったり寒かったりすると機嫌をそこねてしまいますし、酵母君もそうなのです。
なるべく気持ちのいい環境を作ってあげると自然と元気になるのです。
焦ってしまうとやはり良くない結果になることが多いようです。
噛み締めて夏2010
うちのパンはちょっとかたい。いわゆるハード系のパンなのですが、よ~く噛み締めていると麦の味が口の中に広がってくる。東京のパン屋で働いていた時、ほとんど毎日近所のおばあちゃんがかたいパンを買って行ってくれていたのですが、「かたいけど大丈夫なのかな」と思っていました。そのおばあちゃん曰くよく噛むとそれだけ寿命が延びる、のだそうです。僕もそんな気がします。
郡上八幡。
郡上八幡。いい響きです。
行ったことないけど、色々とすばらしい想像をしてしまう地名ってありませんか?
郡上八幡もその一つ。橋から子供たちが川に飛び込んだり、山でクワガタを採ったり。太古の日本が未だに残っているんじゃないか、という期待感を感じる地名です。
「tombolo」と言う店名は地形の名前です。
もともと島と陸だった土地が水や波によって運ばれた砂や小石の集まりで繋がった地形のことを陸繋砂州(りくけいさす)と呼び、それの横文字がトンボロというのです。不思議なことにこれはイタリア語もフランス語もスペイン語も英語も「tombolo」なんです。
なぜなんでしょう。
副次的な意味で「膨らむ」という意味もあるらしく、
「いい名前を付けれてよかったな~」という思いです。
毎日のこと。
毎日のことですが、朝一人で作業を開始する時は身が引き締まる思いです。
自然相手の酵母君(うちでは毎日繋いでる酵母を「酵母君」といつのまにか呼んでいる)はその日その日で異なる気温や湿度に敏感に反応するので僕もそれを肌で感じようと起き抜けから五感を働かせています。
「あ、水がぬるくなってきたな」。顔を洗ったりした時の何気ない感覚を大切にして作業と向き合います。
大量生産、大量消費という時代は徐々に変わってきているのかなと思う反面、未だに根強く残っているとも思います。
毎日、できるだけたくさんの人にパンを食べてもらいたいと思う反面、残ってしまわないことも大切にしたいのです。わざわざ遠くから買いに来てくださったのにパンがない、ということもしばしばで、難しいな~と思います。
一時の流行ではなく、うちで毎日かけ継ぎしている酵母のように日々誰かと誰か、パンと誰かが繋がり、広がって行くようなそんな土壌がここから生まれればいいなぁと思っています。